再び、光が差す-again-〈下〉
次の日、学校に向かう途中偶然にも奈都と鉢合わせする。


「綺月ちゃーん!」


朝から元気な奈都を見て、私は動物をあやすように頭を撫でる。


「制服様になってきたね」

「もう高校生ですから!」


腰に手を当てエッヘン!と胸を張る。

二学年も変わるからなのか、奈都に学校で偶然会うことは滅多にない。

だから会えた時の喜びは凄い。


「綺月ちゃん今日溜まり場行くんでしょ?」


奈都と一緒に学校までの道のりを歩く。


「行くつもりなかったんだけどね」

「お兄が来いって言ったのか」

「奈都は来る?」

「んー、私は勉強しないと!
難しくてついていくのにやっとなんだよね」


そう話す奈都は授業についていけなくても、行きたかった高校に行けて嬉しいのか全然苦ではなさそうだった。
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