再び、光が差す-again-〈下〉

そして、聡さんが前のめりに座り直し、癖で青いピアスを触りながらやっと本題に入る。


「暫く、溜まり場には来ないで欲しいんだ」


なんの脈絡も無く単刀直入に言う聡さんに、お姉ちゃんと一喜さんは驚いた顔で同時に聡さんを見た。


「び、っくりしたーどんな話の入り方だよ！
もっとちゃんと話してから言えよ！下手くそか！」

「あ？じゃあお前が説明しろよ」

「出来ねぇなら最初からそう言えよ」


選手交代で今度は一喜さんが口を開く。


「俺達多分狙われてるんだ」


えっ？


「は？馬鹿なの？アンタも下手くそじゃん！」

「待ってこっからが…」

「もういい！二人は黙ってて！」


中々話の本題に入らない三人に、私と菜穂は真面目に聞こうと構えたのが馬鹿らしくなってくる。