再び、光が差す-again-〈下〉
私は杏樹という人物を知らない。
性別も顔もどういう人なのかも。
聞いてもいいのだろうかと私が悩んでいると、聡さんがそれに気付きその人物のことについて話し始める。
「杏樹は女みたいな名前だけど正真正銘の男だ。二年前にAgainのメンバーにいたけど抜けたんだ」
「そこからは俺達も一度も会っていない。
どこにいるのかも誰も知らない」
そんな人が、どうして昔の仲間を襲う必要があるの?
「雪希はその杏樹って人に恨みでも買ったんですか?」
「いや違う」
「じゃあ、どうして?」
「恨まれてるのは、多分俺だ」
聡さんは複雑な表情で私の疑問に答えた。
雪希が襲われたのにどうしてそんな複雑な表情をするのかと、お姉ちゃんと一喜さんを見たが二人も聡さんと同様に似た顔をしていた。
性別も顔もどういう人なのかも。
聞いてもいいのだろうかと私が悩んでいると、聡さんがそれに気付きその人物のことについて話し始める。
「杏樹は女みたいな名前だけど正真正銘の男だ。二年前にAgainのメンバーにいたけど抜けたんだ」
「そこからは俺達も一度も会っていない。
どこにいるのかも誰も知らない」
そんな人が、どうして昔の仲間を襲う必要があるの?
「雪希はその杏樹って人に恨みでも買ったんですか?」
「いや違う」
「じゃあ、どうして?」
「恨まれてるのは、多分俺だ」
聡さんは複雑な表情で私の疑問に答えた。
雪希が襲われたのにどうしてそんな複雑な表情をするのかと、お姉ちゃんと一喜さんを見たが二人も聡さんと同様に似た顔をしていた。