再び、光が差す-again-〈下〉
「せっきはどう思ってるの?
自分を襲った人のこと」
菜穂はあえて杏樹の名前は出さずに聞いた。
雪希があぐらをかいてベットに座ると、テーブルに置いてあるお菓子を口にする。
「杏樹さんのことどう思ってるのかって聞きたいのか?」
だけど、察しが良いのかすぐに杏樹の事だと気付く。
雪希自身が杏樹に襲われたと言わない限り、聡さんが杏樹の名前を口にするわけがない。
「そもそも杏樹さんに襲われたっていう確かな証拠なんて無いんだよ」
「でも可能性は高いってことでしょ?」
「俺は、杏樹さんを追って行ったら人通りの少ない場所に気付いたら誘導されてて殴られたんだよ。でも意識が飛ぶ瞬間に殴られたのは杏樹さんじゃない。声が違った。
だから可能性が高いだけで杏樹さんだとは限らない」
自分を襲った人のこと」
菜穂はあえて杏樹の名前は出さずに聞いた。
雪希があぐらをかいてベットに座ると、テーブルに置いてあるお菓子を口にする。
「杏樹さんのことどう思ってるのかって聞きたいのか?」
だけど、察しが良いのかすぐに杏樹の事だと気付く。
雪希自身が杏樹に襲われたと言わない限り、聡さんが杏樹の名前を口にするわけがない。
「そもそも杏樹さんに襲われたっていう確かな証拠なんて無いんだよ」
「でも可能性は高いってことでしょ?」
「俺は、杏樹さんを追って行ったら人通りの少ない場所に気付いたら誘導されてて殴られたんだよ。でも意識が飛ぶ瞬間に殴られたのは杏樹さんじゃない。声が違った。
だから可能性が高いだけで杏樹さんだとは限らない」