再び、光が差す-again-〈下〉
もしかして、カオル達…?


「あれ、アイツら来るって言ってたっけ」


私達はゆっくりと開くドアをまじまじと見ると、そこには上品なワンピースを身にまとった綺麗な女の人が立っていた。

あれ、この人どこかで…


「…えっ」


菜穂の声が驚きでつい漏れる。

そんな菜穂の表情を見て、私は誰かを思い出す。

以前幸人と一緒にいた彼女とそっくりだった。

彼女は綺麗で真っ直ぐな髪の毛を片方だけ耳にかけ直すと、歯並びの良い歯を見せてにこやかに笑った。


「久しぶりね、雪希くん」


彼女は笑顔を崩さずに病室に入ると、手に持っていた高級そうな果物を雪希に渡す。


「これお見舞いの品、食べてね」

「うわ、美味そ〜!
いいのか?こんな高そうなの」

「もちろん、幸人の大事なお友達だもん」
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