再び、光が差す-again-〈下〉
「生きている身分違いすぎて笑っちゃうよね」
そう言う菜穂の顔は全然笑っていなかった。
「だから、桜さんはあんなに自信満々だったの?
幸人が自分を振らないって分かってたから」
「まぁ、それもあるんだけど、ユキが桜さんに縛られてるのはもう一つあるんだよね」
まだ何かあるのかと私は嫌な顔をする。
良いとこのお坊ちゃんで、小さい頃からの許嫁よりも更に驚くことなんてあるのかと思いながらも菜穂の話を待つ。
「ユキが一度桜さんのこと振ったことがあったんだけど、その次の日に腕切って自殺未遂してるんだよね」
「……………は?」
一番最後にとんでもない爆弾を投下した菜穂に、息をするのも忘れるくらい驚く。
もしかして、桜さんは物凄くヤバい人なのでは…?
「ユキはそのことがあってから、桜さんの手を振り払えないんだよ。
自分のせいで死んでしまったらどうしようって考えるんだよ、優しいから」
そう言う菜穂の顔は全然笑っていなかった。
「だから、桜さんはあんなに自信満々だったの?
幸人が自分を振らないって分かってたから」
「まぁ、それもあるんだけど、ユキが桜さんに縛られてるのはもう一つあるんだよね」
まだ何かあるのかと私は嫌な顔をする。
良いとこのお坊ちゃんで、小さい頃からの許嫁よりも更に驚くことなんてあるのかと思いながらも菜穂の話を待つ。
「ユキが一度桜さんのこと振ったことがあったんだけど、その次の日に腕切って自殺未遂してるんだよね」
「……………は?」
一番最後にとんでもない爆弾を投下した菜穂に、息をするのも忘れるくらい驚く。
もしかして、桜さんは物凄くヤバい人なのでは…?
「ユキはそのことがあってから、桜さんの手を振り払えないんだよ。
自分のせいで死んでしまったらどうしようって考えるんだよ、優しいから」