再び、光が差す-again-〈下〉
「お疲れ様でしたー」


カオルはバイトを終え、いつものように帰り道で携帯を開くと、ずっと無視されていた綺月から連絡が来ていた。

驚いて、慌てて開く。

これだけ連絡を無視しておいて、綺月から送られてきた内容はたった一言だった。

"会って話がしたい"

カオルはすぐに綺月に電話をかける。

だが、何コール待っても綺月が電話に出る様子はない。

ふと今何時なのかと気になり、携帯から耳を離し画面を見て時間を確認すると、夜の23時を超えていた。


「寝てるか」


カオルは諦めてまた明日かけ直すことにした。


「いい加減会いてぇな」


今日は雨が降っていたからか、夜空には星が一つも見えなかった。


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