きみがすき
私は薫ママと別れて、ハルと友紀が待つ公園まで行った。
「ひかり!
どうだっ……た……って…」
「どうしたの―…ッ」
「…え」
「顔っ…ないてるの?」
そう言われて頬を触ってみると冷たいものが流れていた。
「…やだぁ、ははは!何で泣いて……」
いつの間にかさっきよりも涙がボロボロこぼれ落ちていた。
涙で顔がぐしゃぐしゃだ。
でも、もう止まらない―
「…ッゆ、友紀…ハル… ふぇッ……うぅ…ッ…」
二人が目の前にいるのにその場に座り込み私は泣いた。
「薫…を、っひ…引っ越すって……薫のおとうさん……海外…空港にっ………行ったって…ぅぅッ…」
「ひかり、落ち着いて」
背中をさすられながら落ち着きを取り戻し話した。
途切れ途切れになりながらも言葉を並べる私の話しを二人は聞いてくれた。