きみがすき
本当の気持ちを


――――――…。

空港に到着した。


薫はどこにいる?
早く探さなきゃ。


あがった息を整えながら空港内を探した。



―――いない。
みつからなかったらどうしよ…。


涙が浮かんできて、泣きそうになりながらも、もう一度探そうと他のところに向かおうとした時だった。


「ひかり…?」


薫が私の名前を呼んだ。


「なんでここにひかりがいるんだよ」


「薫こそ…もう行ったんだと…」


見つからなかったから。


なかなか話しが続かない。
でも、会えた。


声が聞けた。

話しができた。


それだけのことが嬉しくてさっきまでの涙が限界を超えてこぼれ落ちた。


「…会いたかった」


薫はビックリしたように目を大きくした。


「ずっと話したくても目逸らすし、謝りたくてもどっか行っちゃうし……ずっとこのままなのかと思ってた…」


私は泣きながら謝った。
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