きみがすき
「ごめんね…っ ヒック…
この前はごめんなさい…
ただのヤキモキだったかも…しれ…ない」
どうか…神様
この気持ちが
私の精一杯の想いが
届きますように―…
「私っ…薫のことっ―」
「好き」って言おうとした瞬間、腕を引っ張られキスをされた。
「遅いよ…ゆうの」
唇が離れると薫は強く私を抱きしめた。
薫の腕の中…あったかい。
「小さい時から…ずっとみてた。好きだった。なのにお前超鈍感だから気づきゃしねーし。イジメたくもなるっつの」
そんな前から私のことみててくれてたんだね。
なのに私はひどいことを言ったんだ。
なにも、薫のこと何も知らずに…。
何でも知ってると思ってたから。
私はごめんねと何度もいいながら薫の背中に手を廻した。