きみがすき
―――――…
午前中の授業も、お昼も、午後の授業も終わり、私は薫の自転車がある駐輪場で待ってた。
薫とはクラスが違うから多少時間がズレちゃうんだ。
「………」
…朝、恋ばなをしてから私は一日中考えた。
気になるってどんな感じか。
そもそも私の周りに男の子とかいないし。
いるとしたら…薫くらい?
ハハッ!
私がもし薫に恋をしてるとしたらドキドキするってこと?
ありえないありえない。
薫と付き合って、毎日二人で下校して…。
そこで私はハッとする。
付き合う以前に、私と薫は毎日登下校してるし
これからも薫と二人で下校なんですけど…。
“薫と付き合ってみたら?”
帰り際に友紀から言われた言葉。
……っ!!
ちょっと!!!!
ドキドキしてきたんだけどー!!