きみがすき

「んもぅっ!!
友紀が変なこと言うから意識しちゃうじゃん！」


「何言われたの？」


「ひゃあっ!!」


び、ビックリした!!!!


薫が突然後ろから声かけてくるから、声が裏返っちゃったよ。


しかもしかも
それを聞いた彼は爆笑だ。


「っ…ぷははははっ!!
なんだ!?今の声っ!!」


「な、何よ！いきなり声かけるからビックリしたじゃないっ」


まだ笑いが減らない薫。
何か…ムカつくんだけど。


「…はあー……いや、ごめんごめん。まさかそんな反応するとは思わなくて…っっ！こ、声もっ……ぷ」


…まだ笑うか。


でも今のでさっきの緊張？なくなったかも。


私は腹を抱えて笑いを堪えようとする薫を軽く叩いた。


「ほらっ、いつまで笑ってるの？帰るよっ」