きみがすき
その日の夜。
私は薫の家に遊びに行った。
親同士がもともと仲がよくてこういうことはしょっちゅうある。
そして何故か私は薫と遊ぶわけじゃなく、薫の妹の花ちゃんと遊ぶ。
「ひーちゃん!!」
それはきっと…
「花ちゃーん♪遊びにきたよー!」
「ひーちゃん♪オママゴトしよ」
花ちゃんが可愛すぎるからだと思う。
まだ5歳の花ちゃん。
くりくりした瞳が印象的でそりゃ、もう可愛くて自分のモノにしたいくらい。
薫ママも充分すぎるくらい若く見えるしね。
「いらっしゃい、ひかりちゃん。ひかりちゃんが来ると花がゆうこと聞いて助かるわ」
「いえっ…
そんなこちらこそ楽しませてもらってるので」
「ひーちゃん!!はやくー!」
「はーいっ」
オママゴトして
何故か一瞬にお風呂まで入ってた私。
後は絵本読んだり、いろいろしていたら、あっという間に21時を回っていた。