メイク

「はじめまして、緋月 依冬(あかつき いふゆ)です。永璃の、お兄ちゃんになります。よろしくね。」

なれない笑顔で永璃に微笑む。

少しだけ手を差し出すと、永璃はふわっと笑って小さな手で僕の手を握った。

......。

かわいい。

「わたし、今日からあかつき、えるになるの!」

自慢気に笑う永璃。

表情がころころ変わって面白い。

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そんな、昔の夢を見ていた。
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