flying dolphin
花火の見学客がゾロゾロと日の出埠頭から帰ってくる前に紬は美海とお別れしてバスに乗り込んだ。

そして、バスの車窓から日の出埠頭に上がる花火を見ながら渚南まで向かった。


渚南に着いてバスを降りると紬はヒロと2人でバイトの後に水晶ヶ浜に来た時のことを思い出した。

紬((あの時みたいに少し砂浜に下りてみようかな。。。))

ザッザッザッザッ。

紬は月明かりの下、遠くに上がる花火で明るくなったり暗くなったりする空を見ながら砂浜を歩いてみた。

紬((あの時はわたしの気持ちいっぱい伝えちゃったなぁ。。。))

((いろんな感情出てきちゃってあの時も泣けちゃったんだよね。。))

((わたしは泣き虫だなぁ。。。(汗))

((でも、花巻君はあたたかく受け止めてくれて嬉しかったなぁ。。。))


((はじめて花巻君にあんなにしっかり抱きついちゃってあったかかったなぁ。。。))


(!え?)

渚南水晶ヶ浜らへんに近づくと浜の上の方の市道でパトカーがポツンと停まって警官が何やらしていたようで帰るところのようだった。

紬((あそこで何かあったのかなぁ?))

紬は そのまま砂浜に腰掛けて花火を少し見ていたが そのうち立ち上がり着信履歴を確認したけれど 返事は無かった。

紬(ふー。さ、いこっかな。。。)

紬は水晶ヶ浜の砂浜から上がり市道脇の駐車スペースに出て見たものは数多くの単車が立ち入り禁止テープでまとめてある光景だった!そして、、


紬(これって!!(汗)


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