flying dolphin
紬(花巻君高校入学の日、バスの中でわたしに一目惚れしてくれたって言ってたよね。。。)

(でもね、それ。。。わたしのが少しだけ早かったと思うよ。。)

ヒロ(え。。?)

紬(だってね、あのバスに乗りこむのが早いのは渚南から乗るわたし。。。)

(だから、バス停で待っているあなたを最初に見つけたのは。。わたしなの。。。)


(アキラ君とかのウワサは聞いたことがあったし当然どんな人かも知らない訳だから確かに少し引いたけど、花巻君。。)


(あなたを見た瞬間にわたしこそ恋をしたんだよ。。。)


(あの時車内が混んでいたのもあったけどあなた達はそんなわたしの気持ちも当然知らずに側に立ったの。。。)

(わたしの気持ちになってごらんよ。)

(座ってる頭の上の方に一瞬で好きになっちゃった人の顔があるんだよ!。。。)

(それでもしかしたらわたしを上から眺められるのかと思うと恥ずかしくて恥ずかしくて(汗)

(だからその次からはバスの後部座席の端に座ってあなたに気づかれないようにそっと見させてもらうことにしたの。。。)

紬は少しはにかみながら話した。

ヒロ(な、なせさん。。。(泣)

ヒロは微笑みながら
(そっかぁ。。。俺、下品なことになってなくて良かったぁ。。。)

(じゃあ俺。。その時にいきなり告白しても良かったんだぁ)
ヒロはクスッと笑った。

紬(フフフ⭐︎)

2人で歩んだ一年半くらいのまだまだ少ない思い出だけど既に懐かしくもあり中々濃い出来事を語り続けた。。。


< 105 / 117 >

この作品をシェア

pagetop