flying dolphin
そして海水浴シーズンが始まるとヒロと紬の嬉しくも待ち遠しい納涼見合浜大花火大会の日も あっという間に訪れた!

夏休みに入り、皆 それぞれの場所で 自分の好きなように忙しく動いていた。

紬も花火大会に向け昼過ぎから浴衣の用意をしたりでワクワクが止まらない!

ヒロも紬と選んだ浴衣を着る練習をしたりしてソワソワしていた。

15時をまわった頃

紬((花巻くん どうしてるかな?連絡してみよっと))

紬(もしもし花巻くん!浴衣着れた?)

ヒロ(うん!まあ どうにか着れた!)

紬(バイパスも見合浜に向かって混んできたね! もうちょっとしたら出ようか!?)

ヒロ(そうだね!バイパスは混んでバスも進まなくなるから 横道をゆっくり歩きながら行こうか!)

と、その時 紬との電話越しに

明陽(あかり)(パパーー!! ちょっとパパーー!!)

(ねえ!パパったらーー!!)

(紬ちゃん!!パパがー!!)

紬(え!?どうしたの!?)

ヒロ(七瀬さん!!え!?)

紬(パパーーー!!パパーーー!!)

紬の尋常じゃない掛け声にヒロは頭の先から足の先までゾクゾクッと身震いがした!!

明陽(紬ちゃん!救急車呼んで!!早く!!)

紬(うん!ママ!!)

紬(花巻君!!ちょっとゴメン!!)

ヒロ(う プツン プープープー。。。

電話越しの会話で 紬の家で とにかく大変な事が起きている!紬のお父さんが 何か危険な状態だということも。

ヒロは あんなに慌てた紬の声を聞いたのは初めてで どうにかしなくてはという気持ちと今現在 何も役に立てない自分の歯痒さに苦しくてしょうがなかった!!
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