flying dolphin
紬は残念そうに

(何も気の利いたこと言ってあげれなかったなぁ(汗)

ヒロ(七瀬さんは 美海ちゃんの存在に気づいてあげて 話しを聞いてあげて それができただけでも 立派だったんじゃないかぁ・・・)

紬(そうかなぁ。。)

そして 切なさの中にも照れ臭さが残った2人は

ヒロ(じゃ、俺達も行こっか!)

紬(う、うん!じゃ 花巻君 お願い!!)

ヒロが単車に跨ると 紬はヒロの背中をギュッと抱きしめ2人を乗せたXJ400Zは乾いた排気音を響かせて走りだした。

美海は車窓からオレンジ色に染まりつつある海を見ながら

((紬はいい子だなぁ。。だからあんなにあたたかそうな人と一緒にいるんだなぁ。。))

((あたしは、、、、ヒッ ヒッ(涙))
(ウゥゥゥゥゥゥゥゥ(涙)

景色を見ながら涙が次から次へと溢れて止まらなかった。

ブオォォォォォォォォォ!!

進行方向が同じヒロ、紬のXJは美海の乗るバスに近づくと紬は抱きついたヒロの背中からフワッと少し離れた!

ヒロは一瞬 慌てて(え!!(汗)
サイドミラーを見た!!

紬が ステップを足場にまっすぐ立ち上がり左手だけでヒロの肩を掴んだ!

紬(美海ーーー!! 美海ーーーー!!)

美海(!!)

美海は慌てて窓をあけた!!

紬は右手でガッツポーズをとり

(美海なら大丈夫ーーーー!!絶対 大丈夫ーーーー!! )

(わたしがずーーっと友達だし!)

(ずーーーっと大好きだからーーー!!)

(次の人くらい わたしが見つけてあげるーーーーーー!!)

美海は紬の夕陽に染まったオレンジ色の姿を見て (紬〜〜〜(号泣)ウエエエエエエン!!)

嬉しくて 嬉しくて 頼もしくて 嬉しくて ありがたくて 涙も鼻水もいっぱい めっちゃくちゃに出て 拭くのが大変で でも やっぱり 大好きで⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

美海(紬ーーーー!!わたしも紬が いっぱい いっぱい いっぱい大好きーーーー!!)

(わたし頑張るーー!!だから見ててねーーーー!!)

紬はメット越しにニコッとし右手でOKした!!

ヒロもさすがに我慢は限界!!2人の友情に涙と鼻水が溢れ出た!!

そして 一気にバスを抜いて走り去った。

渚バイパスから見るオレンジ色に光る海がキラキラと眩しくて 一日中 海で楽しんだ人々の笑顔が真っ赤に焼けて満足そうで 涙は友情で大好きいっぱいになって 2人は やっぱり徐々に愛し合って 結局みんなは それぞれの愛に包まれた。
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