flying dolphin
日の出公園大花火大会の当日。

花火を観賞したい人々は 昼過ぎから日の出公園へと向かい始めていた。

日の出埠頭へと海岸沿いを続く渚バイパスも徐々に混み出してゆき 今回の場合は見合浜から日の出埠頭へのバイパスと並行して続く市道は歩行者天国として見学客の為に優先して使わせる事により
渚 ー 渚南 ー 見合浜区間の市道に人が集まるのを少しでも減らすという目的があった。

[→人減らす← ][→ →→歩行者天国→→→]
渚→渚南→見合浜→仲人港→見合岬→日の出



渚中央総合病院

萌華(アキラ、コーヒーどう?)

アキラ(ありがとう。)

(フーーー。)ため息をついた。

(・・・・・・・・・)

(今日の花火はここからだと更に遠くに見えるんだよな)

萌華(そうだね。でも遠くてもゆっくり観れるよ)

アキラ(まあね)

(今日、なんだよな?・・・・)


萌華(・・・・・)

(でも もうアキラには関係ないよ。)

(そんな体だし 早く治すことだけ考えてればいいよ。)


アキラ(・・・・・ ヒロは、)

(ヒロは 何処にいるんだろう?)

(今日はLINEの返事もこないけど 何処に・・)


萌華(き、きっと紬ちゃんと仲良く花火にでも 行ってるんじゃないの?)


アキラ(本当にそれならいいんだけど)

(そうじゃないと、、、 ヒロは絶対に行っちゃあいけないんだよ・・・・)


(萌華の代わりにハンバーグ持ってきた日のアイツ。)

(冗談言って いつも通りの自分を演じてたみたいだけど 、 あれは もう いつものヒロじゃなかった。)

萌華(そ、そう?わたしにはいつも通りの
ヒロト君に見えたわよ)


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