flying dolphin
國常がニャッとして 喋りだした。

(さすがだな。花巻。ウワサは本当だな!お前の強さはShineの中でもトップクラスだぞ)

ヒロは拍子抜けし戦闘モードが途切れる。

國常(悪かったな、どうしても 知りたかったんだ)

桜庭(ヒロ!!そういうことだ!ホントに悪かった!)

桜庭もヒロに近づいてゆく。
(お前がアキラからのXJを乗ることくらいは俺達にしたら大したことないんだ!)

(だけどな、この単車でうろつきまわって 他のチーム(族)に絡まれてしまう危険性もある)

(それで簡単にヤラレてな、うちのチームの看板を汚されてもなぁ 一応チームのみんなにも迷惑かかっちまうしな)

(ヒロが どのくらいのスキルなのか どうしても知りたかったんだ!)

(まあ、あと俺達は東堂さんにもお世話になったことあるし、アキラはその東堂さんの息子でもありコイツを信用してるからこそのことなんだけどな!)


ヒロは ホッとして 言った。

(いやぁ マジ ビビりましたよ。。 アキラにだって 自分を試されるなんて聞いてなかったし)

アキラ(いや!俺だって聞いてなかったよ!!)

桜庭、國常が クスッと笑う。

ヒロ(しかしですね! 俺 おもったんですけど 國常さん危険すぎますよ!!)

國常が 不思議そうに首を少し傾けた。

ヒロ(そのがたいであのスピードでしょ!それでもって 普通にありえん破壊力!死ぬかと思いましたわ!!)

桜庭 (ぷっ) 奏から少し笑いがもれた。

國常(なんだこいつ そのすっとぼけた余裕発言は。それとも天然か?)

Shineの桜庭、國常、アキラ、他メンバーからドッと笑いがでた。

暗くなって外灯に照らされた 丘の上の渚見晴らし台公園駐車場の一つのスペースが笑いに包まれ Shineに新たなシークレットメンバーが1人加わった。

この時は当然 血に染まる渚抗争が起きることなどつゆしらず。



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