ﾊﾟｽﾃﾙ☆ｸﾚﾖﾝ

小泉元という２年生は早足で通り過ぎていった。

「本当、後輩に見えないべ？」
「うん見えない！！あの人…すっごい背高いもん。男子バスケ部の中でも１番大きそう」
「確かに俺らの部活の中で、１番巨大だわ。その分バスケも上手いけどな」

私は興味深々にその話しを聞いていた。

「もしかして…一目ぼれした！？元に！！」
「まさかー。そんな一目ぼれなんてしてないよー」
「そっか…なら良かった」
「ん？今なんか言わなかった？」
「何も言ってないけど♪」

太田くんが何て言ったのか、聴力が悪い私は聞き取れなかった。

「んじゃあ教室ここだから。」
「あっうん。バイバイ！！部活頑張って！！」
「小谷もな！！」