私の事が好きすぎる。
今のところはそんな名前は聞いたことがないので、中学の同級生はまだそのことを誰にも話していないのだろう。

なんせ、先生ですら爽を怒らせるのを怖がって3年間私と爽を同じクラスにさせたのだから。

昼休みは、爽と2人で過ごす。
どうやって手に入れたのか分からない屋上の鍵を毎回持っていて、それを使うのだ。

2人の時は、爽はなぜか甘えたがり、「膝枕して。」と頼んでくるのだが、爽に膝枕をしながら弁当を食べるのは結構大変なのである。
たまに口を開けてくるので、そこにおかずを突っ込むと、もぐもぐと食べる。

絶対食べにくいよね、これ。
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