私の事が好きすぎる。
あっちを見てみれば、

「そうなんだぁ、ありがとう!」

とか言いながら私を睨みつけている。
これ、そのうち何かあるかも。

それは、1週間後の放課後に起きた。
爽は先生に呼ばれていて、私が1人で教室で待っていた時だ。

「ねぇ、あの子のこといじめてくれない?」

天城さんに言われ、そこにいた3人の男子が私に近寄ってくる。多分、天城信者になった人達だ。

3対1か。これじゃ分が悪すぎる。けど、
私は2人に腕を押さえられ、1人に目の前で顎クイをされる。

今だ!!

私は、目の前に立つ男子の股間に思いっきり蹴りをいれた。その衝撃で緩くなった押さえられた腕を抜き、2人にもお見舞いする。

これは、爽に教わった技。いつでもどこでも、男子ノックアウト術だ。

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