私の事が好きすぎる。
「ぐぉ……」 「ぐぁっ!!!」
「かはっ……」

なんて声が向こうから聞こえて、そして聞こえなくなった。

爽はお待たせ。と戻ってくると、元凶の天城結衣に目を向ける。

天城結衣はさっきのクソ女が想像以上に効いたらしく、ブツブツと「なんで私が…」と呟いている。

「おいそこの女、よく見とけ。」

爽が言うと、天城結衣は顔を上げてにっこりと笑う。
爽がこんな事言って、いいことなわけないじゃん。

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