夏幻
何を思ったのか、彼はにやりと笑う。そして、ベッドをぽんぽんと叩く。


「――隣、おいで。きたら教えたるから」

「へへへ、変なことしたらゆるさないから!」


追いつかない思考とは関係なしに、顔は赤くなる。必死の言葉にも関わらず、彼は特に変わらず涼しいままだった。


もしかして、変に意識して恥ずかしいのは、自分だけ……?


人が来たらどうするのと思ったが、知りたい気持ちが勝って、勇気をだして彼に近づく――が。



予想外な出来事が起きてしまった。


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