緋月くんは誘惑に弱い。
期待VS真っ青の朝。
地味、平凡、人見知り......そんな言葉がよく似合う私、美空葉月は今日もキラキラしたクラスメイトをおかずにノートにペンを走らせる。
「わっ!」
ボケっとしていると後ろから衝撃が。
ズレたメガネを直しながら振り返る。
そこには天使の笑顔を浮かべた夢愛ちゃんが。
「おはよう!みーちゃん!」
「おはよう。夢愛ちゃん。」
元気いっぱいニコニコ笑顔で挨拶をする夢愛ちゃん。ああ今日も可愛い....!ギュッてしてふわふわな髪の毛を可愛くして.......昨日買ったかわいいコスメでメイクしたい.....!
「こら、夢愛。僕が目を離した隙にまた美空に抱きついたでしょ。」
じぃっと夢愛ちゃんを見ていると横からハスキーボイスが。
「あ、麗羅ちゃん。おはよう」
「おはよう、美空。大丈夫だった?」
「うん。大丈夫だよ....それにこんなかわいい子に抱きついてもらえるなんて嬉しいよ。」
「みーちゃん!私も抱きつけて嬉しい!」
また夢愛ちゃんが抱きついてくる。はぁ天国。
「ははは.....美空は相変わらずか。」
呆れたような声を出して肩をくすめる麗羅ちゃん。
サラっとショートボブにした髪が揺れる。
切れ目も相まってとても....そう、麗しい。
"相変わらず"っていうのは私の女の子好きのこと。
私、小学校の頃から女の子が好きでいつも誰かを眺めてるんだよね。
あ、でもLoveじゃないよ。あくまでもLIKEの好きだから。
「それにしてももう5月かー。はぇなもう入学して1ヶ月だ。」
「そうだねって言っても校舎が変わっただけでほとんど面子が変わってないからなんとも言えないけど.....。」
「たしかに。」
「えー、変わったことあるよぉ?ほらっ」
麗羅ちゃんと私で納得していると夢愛ちゃんは廊下を指した。
そこには白色の服を着た吸血鬼が。
そう。吸血鬼と共学になったんだ。
幼稚園から小学校までは吸血鬼と人間は別々の校舎で授業を受けるのが義務。
小学校に通うくらいの年齢の吸血鬼は感情が暴走して間違えて人を襲ったりしちゃうし吸血鬼がどういうことなのかわかっていないから別々にするって習った。
で、なぜ共学にするかって言うと自分のパートナーを見つけるため。
それまで動物の血や親の血を飲んで暮らしていた吸血鬼だけど12歳を過ぎると新鮮な人間の生き血を飲まないと弱ってしまう。
だから共学にして自分のパートナーを探すの。
パッと見吸血鬼と人間見分けられないから制服で見分ける。
吸血鬼は白。人間は黒。
白なのは血が目立つように。
襲ったりしてないか確認するためだとこの学校はしている。
吸血鬼は元々ヨーロッパにいた。明治時代から日本に来るようになったらしい。
だから吸血鬼には階級制度があるとか。
それに吸血鬼のパートナーになったら.....
「おーい席につけー!」
ぼーっとしていると先生が来た。
夢愛ちゃんも麗羅ちゃんも席に着く。
「えー、急だが今日、学年集会をすることになった移動するぞ。」
先生の発言にクラスメイトはザワザワしていたけどそれはマイナスのザワザワじゃなくてプラスのザワザワ。
なぜなら、中学校入学して1ヶ月以上がたったある日この学園ではクラス替えがあるから。
いつするかはその時代先生に委ねられる。
そしてクラス替えをして別々のクラス吸血鬼と本当の意味で共学する。
クラスメイトになるんだ。
共学なんて。って怖がってる子もいるけどやっぱり弱いーー美男美女には。
期待に満ちた顔でみんな歩いていく。
でも私は真っ青だった。
どうか、どうかクラス替えじゃありませんように.....!
「わっ!」
ボケっとしていると後ろから衝撃が。
ズレたメガネを直しながら振り返る。
そこには天使の笑顔を浮かべた夢愛ちゃんが。
「おはよう!みーちゃん!」
「おはよう。夢愛ちゃん。」
元気いっぱいニコニコ笑顔で挨拶をする夢愛ちゃん。ああ今日も可愛い....!ギュッてしてふわふわな髪の毛を可愛くして.......昨日買ったかわいいコスメでメイクしたい.....!
「こら、夢愛。僕が目を離した隙にまた美空に抱きついたでしょ。」
じぃっと夢愛ちゃんを見ていると横からハスキーボイスが。
「あ、麗羅ちゃん。おはよう」
「おはよう、美空。大丈夫だった?」
「うん。大丈夫だよ....それにこんなかわいい子に抱きついてもらえるなんて嬉しいよ。」
「みーちゃん!私も抱きつけて嬉しい!」
また夢愛ちゃんが抱きついてくる。はぁ天国。
「ははは.....美空は相変わらずか。」
呆れたような声を出して肩をくすめる麗羅ちゃん。
サラっとショートボブにした髪が揺れる。
切れ目も相まってとても....そう、麗しい。
"相変わらず"っていうのは私の女の子好きのこと。
私、小学校の頃から女の子が好きでいつも誰かを眺めてるんだよね。
あ、でもLoveじゃないよ。あくまでもLIKEの好きだから。
「それにしてももう5月かー。はぇなもう入学して1ヶ月だ。」
「そうだねって言っても校舎が変わっただけでほとんど面子が変わってないからなんとも言えないけど.....。」
「たしかに。」
「えー、変わったことあるよぉ?ほらっ」
麗羅ちゃんと私で納得していると夢愛ちゃんは廊下を指した。
そこには白色の服を着た吸血鬼が。
そう。吸血鬼と共学になったんだ。
幼稚園から小学校までは吸血鬼と人間は別々の校舎で授業を受けるのが義務。
小学校に通うくらいの年齢の吸血鬼は感情が暴走して間違えて人を襲ったりしちゃうし吸血鬼がどういうことなのかわかっていないから別々にするって習った。
で、なぜ共学にするかって言うと自分のパートナーを見つけるため。
それまで動物の血や親の血を飲んで暮らしていた吸血鬼だけど12歳を過ぎると新鮮な人間の生き血を飲まないと弱ってしまう。
だから共学にして自分のパートナーを探すの。
パッと見吸血鬼と人間見分けられないから制服で見分ける。
吸血鬼は白。人間は黒。
白なのは血が目立つように。
襲ったりしてないか確認するためだとこの学校はしている。
吸血鬼は元々ヨーロッパにいた。明治時代から日本に来るようになったらしい。
だから吸血鬼には階級制度があるとか。
それに吸血鬼のパートナーになったら.....
「おーい席につけー!」
ぼーっとしていると先生が来た。
夢愛ちゃんも麗羅ちゃんも席に着く。
「えー、急だが今日、学年集会をすることになった移動するぞ。」
先生の発言にクラスメイトはザワザワしていたけどそれはマイナスのザワザワじゃなくてプラスのザワザワ。
なぜなら、中学校入学して1ヶ月以上がたったある日この学園ではクラス替えがあるから。
いつするかはその時代先生に委ねられる。
そしてクラス替えをして別々のクラス吸血鬼と本当の意味で共学する。
クラスメイトになるんだ。
共学なんて。って怖がってる子もいるけどやっぱり弱いーー美男美女には。
期待に満ちた顔でみんな歩いていく。
でも私は真っ青だった。
どうか、どうかクラス替えじゃありませんように.....!