月のない夜
「どうしたの?」
『いや…用はないんだ。ただミサキの声が聞きたくて、さ…』
ベットから向けだして電気をつけた。
季節は冬
でも、どんなに寒くても耐えられた。
ユウからの電話だから
「眠れない?」
『うん。』
「そっか…」
『ミサキ、何してた?』
「あ……えっと…」
『…ミサキ。寝てたんでしょ?』
「え…」
『やっぱり。ミサキは隠し事が下手だな……。』
「そんなこと……」
『ごめんな。』
「うん?」
『寝てたのに。あと…嘘つかせて』