「俺と噓結婚して欲しいんだ」「みんなを騙すってことですか!?」
さて、本題に入りましょう。
「では、大黒柱さんとお話させてください」
「こちらだが、俺は別に、ミャクミャク星人が……」
「え、でも、家のことが、好きなんですよね!? 家に恋してるんですよね、家と付き合えないから、私を……」
「……だから、それは」
「諦めちゃ駄目です! 大黒柱さんとお話するまで帰れません!縁談も聞きません!」
畔沼さんが、数秒、迷った後、歩き出す。
私もその後を付いて行きます。