Re:スタート
「じゃあ、行こうか」
「はいっ!」
私は坂本さんにオフィスビル内を案内してもらう。
こういうのは事務の人とかが案内するイメージがなんとなくあったけど、社長自らが案内してくれるなんて、やっぱりそういうところに人柄とか人望があふれているんだなぁ、なんて思った。
各場所について説明してくれる坂本さん。
私は手に持っていたノートにペンを走らせる。
1日でも早く仕事を覚えたい。
私は教えてもらったことを全て頭で覚えられるほど容量はよくないから、メモをする。
メモをする時間を確保してくれる坂本さんには感謝だ。
私がメモを取っている間、坂本さんがぽつりと口を開いた。
「そういえば、先日。オーディションを開催して、私が審査員をしたんだけどね」
「何のオーディションですか?」
「ジャンルは問わなかったんだけど、心に響く歌をうたう人を発掘したくてさ」
私はメモを取りながら坂本さんの話を聞く。
オーディションかぁ。
ジャンル問わず参加できるなら、悠も参加すればよかったのに……。
悠の歌は心に響くから……。
なんて、ふと悠のことを思い出してしまう。
こんなときまで、悠のことを思い出してしまう。
音楽関係の仕事に就けば、それは仕方のないことかもしれないな。
「はいっ!」
私は坂本さんにオフィスビル内を案内してもらう。
こういうのは事務の人とかが案内するイメージがなんとなくあったけど、社長自らが案内してくれるなんて、やっぱりそういうところに人柄とか人望があふれているんだなぁ、なんて思った。
各場所について説明してくれる坂本さん。
私は手に持っていたノートにペンを走らせる。
1日でも早く仕事を覚えたい。
私は教えてもらったことを全て頭で覚えられるほど容量はよくないから、メモをする。
メモをする時間を確保してくれる坂本さんには感謝だ。
私がメモを取っている間、坂本さんがぽつりと口を開いた。
「そういえば、先日。オーディションを開催して、私が審査員をしたんだけどね」
「何のオーディションですか?」
「ジャンルは問わなかったんだけど、心に響く歌をうたう人を発掘したくてさ」
私はメモを取りながら坂本さんの話を聞く。
オーディションかぁ。
ジャンル問わず参加できるなら、悠も参加すればよかったのに……。
悠の歌は心に響くから……。
なんて、ふと悠のことを思い出してしまう。
こんなときまで、悠のことを思い出してしまう。
音楽関係の仕事に就けば、それは仕方のないことかもしれないな。