Re:スタート
【悠Side】 俺と君の道。
「はあ……」
居酒屋の洗い場。
俺は皿洗いをしながらため息をつく。
何度もこぼれおちるため息。
原因は、オーディション不合格だったから。
そんな俺のため息を聞きつけてなのか、先輩がやってきた。
「藤崎ー。ため息ついてどうしたんだ」
「先輩……」
この先輩にはバカにされそうだから話したくないけど、でも、誰かに聞いてほしかった。
俺は皿洗いの手を止めることもないまま、呟くように話した。
「……オーディション、不合格でした」
先輩がごくりと息をのむ。
一瞬沈黙が流れた。
まあ、“不合格”なんて聞いてなんて言葉をかけていいのか分からないんだろう。
そりゃそうだよな。
居酒屋の洗い場。
俺は皿洗いをしながらため息をつく。
何度もこぼれおちるため息。
原因は、オーディション不合格だったから。
そんな俺のため息を聞きつけてなのか、先輩がやってきた。
「藤崎ー。ため息ついてどうしたんだ」
「先輩……」
この先輩にはバカにされそうだから話したくないけど、でも、誰かに聞いてほしかった。
俺は皿洗いの手を止めることもないまま、呟くように話した。
「……オーディション、不合格でした」
先輩がごくりと息をのむ。
一瞬沈黙が流れた。
まあ、“不合格”なんて聞いてなんて言葉をかけていいのか分からないんだろう。
そりゃそうだよな。