Re:スタート
第4章 繋がる想い。
【佳奈 Side】もう、過去は振り返らないから。
今日は月曜日。
出勤早々、職場の先輩たちがなぜか涙を流していた。
どうしたんだろう……?
先輩たちが坂本さんの周りに集まって、ハンカチで目元を押さえている。
私も気になったので、すぐにロッカーに鞄をしまい、今日使う資料を抱え、先輩たちのもとへ行く。
「あの、どうかしたんですか?」
私が尋ねると、数人の先輩たちがバッと振り返る。
坂本さんも私に視線を向けてくれる。
「深山さん、おはよう」
「おはようございます、坂本さん。……みなさん、どうしたんですか?」
私がもう一度尋ねると、先輩のひとりが私の肩を思いっきり掴んで揺らした。
前後にがくがくと肩を揺さぶり、涙声で話してくれる先輩。
「昨日、オーディションが開催されていたのは深山さんも知っているでしょうっ?」
「は、はい……」
「そこで合格した人の歌を聴いたんだけど……。なんだか、切なくて、でも幸せな感情にも包まれて、泣けてくるのよねー……」
先輩は、その合格者の歌について語りだす。
他の先輩方も口々に語っている。
出勤早々、職場の先輩たちがなぜか涙を流していた。
どうしたんだろう……?
先輩たちが坂本さんの周りに集まって、ハンカチで目元を押さえている。
私も気になったので、すぐにロッカーに鞄をしまい、今日使う資料を抱え、先輩たちのもとへ行く。
「あの、どうかしたんですか?」
私が尋ねると、数人の先輩たちがバッと振り返る。
坂本さんも私に視線を向けてくれる。
「深山さん、おはよう」
「おはようございます、坂本さん。……みなさん、どうしたんですか?」
私がもう一度尋ねると、先輩のひとりが私の肩を思いっきり掴んで揺らした。
前後にがくがくと肩を揺さぶり、涙声で話してくれる先輩。
「昨日、オーディションが開催されていたのは深山さんも知っているでしょうっ?」
「は、はい……」
「そこで合格した人の歌を聴いたんだけど……。なんだか、切なくて、でも幸せな感情にも包まれて、泣けてくるのよねー……」
先輩は、その合格者の歌について語りだす。
他の先輩方も口々に語っている。