Re:スタート
「結婚式には呼んでよねっ!」

「もちろんだよ! ……って、その話はまだまだ先の話だよ!」

「分からないじゃん? これから先、どうなるのかなんて、誰にも分からないよ」

「そう、だよね……っ」



悠と結婚。

……昨日、悠が言っていた。

歌手の他にもう一つ、大きな夢があるって。

私と結婚すること。

そう言ってくれた。

離れていても、私と悠は同じ気持ちだった。

お互いを想い合っていて、忘れた日なんて一度もなかった。

別れたとしても、心は一つだった。

お互いの存在があるから頑張れる。

それは今もこれからも、ずっと変わらないよね……?

これから先、ずっと悠と一緒にいる未来を望んでいいのなら……。



「佳奈。さっきから、なに1人でにやにやしているの」



ハッと、気が付けば瑠奈が冷めたような目で私を見ていた。

だけど、その瞳の奥には温かい光が見えたような気がした。



『良かったね』



瑠奈が心から祝福してくれていることが伝わって、私は本当に幸せ者だと思う。
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