Re:スタート
「ありがとうございますっ。あの場所でチケットを配らせてもらえたので、ライブハウスを満員にすることが出来ました!」

「……いやいや。私は場所を提案しただけだ。頑張ったのは君とお嬢ちゃんと、その、えっと……」



おばあちゃんは熊山さんを指さす。



「彼は熊山さんです。このライブハウスのオーナーです」



俺は熊山さんを紹介する。



「熊山さんはおばあちゃんのお土産屋さんを紹介してくれたんですよ!」



嬉しそうに話す佳奈と照れ臭そうにする熊山さん。

そんな熊山さんにおばあちゃんは、にこにこと微笑んでいた。


人と人が繋がっていく。

そう感じた瞬間だった。
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