Re:スタート
悠は携帯をポケットから取り出し、坂本さんに電話をかけ始める。
私にも坂本さんの声が聞こえるように、電話はスピーカーモードにしてくれた。
『藤崎くんか? お疲れ様』
坂本さんだ。
久しぶりに聞く坂本さんの声に、申し訳なさと同時に安心感も生まれて静かに涙をこぼす。
「お疲れ様です、藤崎です。今、お時間大丈夫ですか?」
『大丈夫だよ。どうした?』
「佳奈が、過労で倒れてしまって。2週間の入院が決定しました」
『深山さんが……。深山さんはそこにいるのかい?』
「はい、います」
坂本さんの驚いた様子が電話越しでも伝わった。
だけど、冷静さもあって、病室は緊張感に包まれた。
悠が私の代わりに現状を話してくれる。
私の体調のこと。
残りのライブの数……。
そして、私が退院する頃には全国ツアーが終わってしまうこと。
全てを話した悠。
坂本さんの返事を待つ。
私にも坂本さんの声が聞こえるように、電話はスピーカーモードにしてくれた。
『藤崎くんか? お疲れ様』
坂本さんだ。
久しぶりに聞く坂本さんの声に、申し訳なさと同時に安心感も生まれて静かに涙をこぼす。
「お疲れ様です、藤崎です。今、お時間大丈夫ですか?」
『大丈夫だよ。どうした?』
「佳奈が、過労で倒れてしまって。2週間の入院が決定しました」
『深山さんが……。深山さんはそこにいるのかい?』
「はい、います」
坂本さんの驚いた様子が電話越しでも伝わった。
だけど、冷静さもあって、病室は緊張感に包まれた。
悠が私の代わりに現状を話してくれる。
私の体調のこと。
残りのライブの数……。
そして、私が退院する頃には全国ツアーが終わってしまうこと。
全てを話した悠。
坂本さんの返事を待つ。