Re:スタート
就職先はレストランのキッチンスタッフ。
就職当初は皿洗いを教えてもらった。
私の指導担当になったのは20歳後半くらいの男性店長。
容姿端麗でキッチンスタッフのみならず、ホールスタッフの女性の先輩からも人気だっていうことは入社してすぐに分かった。
彼に向ける女性スタッフの視線が熱かったから。
本人はあまり気にしていないのか、視線を気にすることなく私に仕事を教えてくれた。
ある日の閉店後、私はホールの女性スタッフの先輩一人、山本先輩にお店の裏に呼び出された。
「あんたさぁ、店長に色目使ってんじゃねぇよ」
最初、何を言われているのかさっぱり分からなかった。
だけど、怒り口調の理不尽な言葉を聞けば聞くほど、状況が理解できてきた。
そっか。
彼女は、店長のことが好きなんだ……。
「これ以上、ベタベタするんだったらタダじゃおかないから」
「ベタベタなんかしてませんっ。ただ、仕事を教えてもらっているだけで、」
「はあ? 口答えすんなよ」
怒り絶頂の彼女。
私が何をしたっていうのだろうか。
理不尽な言葉にこの場は絶えた私だけど、その日以降、理不尽なことはさらに増えた。
就職当初は皿洗いを教えてもらった。
私の指導担当になったのは20歳後半くらいの男性店長。
容姿端麗でキッチンスタッフのみならず、ホールスタッフの女性の先輩からも人気だっていうことは入社してすぐに分かった。
彼に向ける女性スタッフの視線が熱かったから。
本人はあまり気にしていないのか、視線を気にすることなく私に仕事を教えてくれた。
ある日の閉店後、私はホールの女性スタッフの先輩一人、山本先輩にお店の裏に呼び出された。
「あんたさぁ、店長に色目使ってんじゃねぇよ」
最初、何を言われているのかさっぱり分からなかった。
だけど、怒り口調の理不尽な言葉を聞けば聞くほど、状況が理解できてきた。
そっか。
彼女は、店長のことが好きなんだ……。
「これ以上、ベタベタするんだったらタダじゃおかないから」
「ベタベタなんかしてませんっ。ただ、仕事を教えてもらっているだけで、」
「はあ? 口答えすんなよ」
怒り絶頂の彼女。
私が何をしたっていうのだろうか。
理不尽な言葉にこの場は絶えた私だけど、その日以降、理不尽なことはさらに増えた。