Re:スタート
「ちょっと! やっぱり、あんたじゃない!」
「え?」
「3万円、あんたの財布の中にしっかり入っているんだけど⁉」
「そんなはずは……っ!」
今月は生活費がピンチだったから、お財布には千円札数枚しか入れていなかった。
自分の財布の中身を見せつけられれば、そこには見覚えのない3万円が入っていた。
ハメられた……。
そう思っていると、店長がやってきた。
「なにごと?」
「この子がレジ金を盗んだんです!」
違う! と、横に首を振っても、誰も信じてくれない。
店長は山本先輩から事情を聴きだしている。
でも、店長だけはせめて味方になってほしい……。
そう、心の中で祈っていると。
「ちょっと、キッチン奥で話をしようか」
「……え、」
そう言って店長はキッチンの奥へ入っていった。
私もあわてて後を追うけど、恐怖で足が震えている。
キッチンの奥へ着くと、店長は静かに話を切り出した。
「君が盗んだっていう確実な証拠はない」
「やっていません……っ」
「君はそういうけど、やっていない、という証拠もない」
店長の顔を見れば、悲しそうな表情をしていた。
私は店長に無実証明したくて口を開こうとした瞬間、言葉を遮られた。
「え?」
「3万円、あんたの財布の中にしっかり入っているんだけど⁉」
「そんなはずは……っ!」
今月は生活費がピンチだったから、お財布には千円札数枚しか入れていなかった。
自分の財布の中身を見せつけられれば、そこには見覚えのない3万円が入っていた。
ハメられた……。
そう思っていると、店長がやってきた。
「なにごと?」
「この子がレジ金を盗んだんです!」
違う! と、横に首を振っても、誰も信じてくれない。
店長は山本先輩から事情を聴きだしている。
でも、店長だけはせめて味方になってほしい……。
そう、心の中で祈っていると。
「ちょっと、キッチン奥で話をしようか」
「……え、」
そう言って店長はキッチンの奥へ入っていった。
私もあわてて後を追うけど、恐怖で足が震えている。
キッチンの奥へ着くと、店長は静かに話を切り出した。
「君が盗んだっていう確実な証拠はない」
「やっていません……っ」
「君はそういうけど、やっていない、という証拠もない」
店長の顔を見れば、悲しそうな表情をしていた。
私は店長に無実証明したくて口を開こうとした瞬間、言葉を遮られた。