Re:スタート

【悠Side】 君ともう会えないなんて。

3日経っても、佳奈から返事がくることはなかった。

当然と言えば当然なのだろうけど、待っていることしかできない自分にイライラする。

待っているだけなのに時間は過ぎ、朝が来る。


午前5時。

まだ目覚ましが鳴る時間には早い。

カーテンから差し込んでくる眩しい光に目が覚めた俺。

もう少し寝ていたいのに、太陽の光と夏の暑苦しさで二度寝もできない。



「今日も仕事かぁ……」



俺は重い体を起こしてベッドから降りる。

今日も朝ご飯を食べることなく仕事に行くのか。

いや、コンビニでパンでも買えばいいのだろうけど、今までの癖が抜けない。


佳奈の作ってくれる朝ご飯を食べたい。

朝ご飯だけじゃなくて、お昼ご飯も夕飯も……。

佳奈の作ったご飯じゃないと1日が始まらない。

ご飯やお弁当を作ってくれるありがたみを、今になって感じるなんてなぁ。


佳奈がいなくなって3日目で、部屋もこんなに荒れている。

ゴミ箱はコンビニ弁当の空容器で溢れかえっているし、ほこりも目立つようになってきた。

ゴミ捨てをしなくちゃいけないのに、ゴミ出しの曜日すら分からない。
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