Re:スタート
『とりあえず、うちに来れる?』



瑠奈の言葉に、私は泣きながら頷いた。

こんな夜遅くにごめん、と思いながら電話を切る。


暗闇に相応しくない程の明るい携帯の画面に表示されている23:47の文字。

悠からのメッセージは一件も入っていなかった。

それが当たり前のことのはずなのに、なんだか寂しく思えた。


私は携帯を鞄の中にしまって、瑠奈の住んでいるアパートに向かう。

途中、悠と初めて出会った公園の前を通り過ぎる。

私は悠との過ごしてきた時間を思い返したくなくて、小走りで公園の前を通り過ぎた。
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