私の隣りに引っ越してきたのは実は先輩でした
「どうも」

開けたと同時に、ドア越しに立つ男性がそう言った。

「あ、ど、どうも…」

私はつられて、ペコリと頭を下げながら、そう返した。


「今日、あんたの隣に引っ越してきた間宮だ。よろしく」

“よろしく“…そう言い返そうとしたら、“じゃあ“と言ってさっさと自分の部屋へと入ってしまった。


「…………………」


呆気にっられてしまった私は、呆然(ぼうぜん)とそのばに立ちすくんでいた。



「なっ…何て人なの…!?」

その言葉しか見つからない。


呆気にとられたまま私はドアを締め、中へと入った。
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop