私の隣りに引っ越してきたのは実は先輩でした
「あの人…顔は良いのに…」

そう、見た目はサラサラヘアーに少し茶髪がかかった髪色で、肌も白くて綺麗な顔立ちで、すっごく格好良くて優しそうなのに。

喋ると無愛想。


「これぞまさにギャップ!って感じだよねー!!」

って…私、誰と話してるの!?

独り暮らしだとこうも、独り言が多くなる。

「私も彼氏作ろっかなぁ…」

なぁんて、こんな私と付き合う人なんて居ないよね…

「はぁ…」

何か、自分で言って悲しくなってきた。


━━ピッ

私は今の気持ちを紛らわそうと、テレビを付けた。

『彼氏に言われたい一言は!?』

━━ピッ

『やっぱり、俺はお前の事がす…』

━━ピッ

『やっぱり、今時高校生で彼氏居ないとかありえないよねぇ』


「っ!!」

━━ピッ

━━ピッ

━━ピッ


━━━ガチャン!!


「はぁあー…」

溜息を付きながら顔をテーブルに伏せた。

どのチャンネルも、何故か恋愛系ばっか。
私は思わずテーブルの上に放り投げてしまったリモコンを手にし、テレビの電源をOFFにした。

そして、そのまま眠りについてしまった。
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