私の隣りに引っ越してきたのは実は先輩でした
通りで重いと思った…

私が手にしたそれは、カツ丼だった。
しかも“大盛り“と書かれたラベルが貼られている。

それを見た途端、急に恥ずかしくなった。

「ち、違いますよ!?私は普段はこんなもの食べませんから!」

私は思い切り手を横に振りながら、慌てて否定した。

「ふーん」

そう言って彼はニヤッと笑うと、そのままレジに行ってしまった。
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