掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
ここは学園の最寄り駅から1つ離れた駅。
淳之介のマンションの近くだ。
祝日とはいえ、学園の最寄り駅はあまりに知人が多い。
だからここまで歩いてきたのだ。
『何があった!?』
「……うっ……じゅ、くん……」
『環!? どこだ? 今どこにいる!?』
「……こうえん……」
『すぐに行く。そこで待ってろ!』
淳之介はそう言ったまま、電話を切る事はなかった。
電話からは、ただ淳之介の息遣いだけが聞こえる。
3分もしないうちに、淳之介が現れた。
まだ寝起きのメガネ姿で、頭もボサボサのままだった。
「環っ!!」
「淳くん……」
大きな透明の傘が私を覆う。
まだ薄暗い公園の街灯の下。
暗くても多分淳之介にはわかってしまう。
……ずっと泣いていたことを……。
「お前、こんなに冷たくなって!
一体いつからここに…」
私の頬に手をやる淳之介
「……」
「……ずっとここで泣いてたのか?」
「……」
「とにかく、身体が冷えきってる。
うちに来い」
淳之介のマンションの近くだ。
祝日とはいえ、学園の最寄り駅はあまりに知人が多い。
だからここまで歩いてきたのだ。
『何があった!?』
「……うっ……じゅ、くん……」
『環!? どこだ? 今どこにいる!?』
「……こうえん……」
『すぐに行く。そこで待ってろ!』
淳之介はそう言ったまま、電話を切る事はなかった。
電話からは、ただ淳之介の息遣いだけが聞こえる。
3分もしないうちに、淳之介が現れた。
まだ寝起きのメガネ姿で、頭もボサボサのままだった。
「環っ!!」
「淳くん……」
大きな透明の傘が私を覆う。
まだ薄暗い公園の街灯の下。
暗くても多分淳之介にはわかってしまう。
……ずっと泣いていたことを……。
「お前、こんなに冷たくなって!
一体いつからここに…」
私の頬に手をやる淳之介
「……」
「……ずっとここで泣いてたのか?」
「……」
「とにかく、身体が冷えきってる。
うちに来い」