掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「ひょっとしたら夏には……その人を連れて帰ってくるかもしれない」

「あ……」

「そんな感じのメッセージだったから気づいたんだ」

「そう……」

環の目に再び涙が浮かび始めた。
今泣かせてしまったのは俺だ。

「ご、ごめんっ」

「な、んで? 淳くんが……謝る必要…」

「今、俺の話で環を傷つけた…」

「……淳くん、優しすぎ…」

「ごめん、余計なこと言って…
ずっとここの部屋使ってくれていいから。……俺は外にいるから。だから、」

「ここに居て」

「え?」

「一緒に居て、お願い……」

「いや、しかし……」

「……じゃないと私、ずっと泣き続けるから」

「……」

「一人になりたくない…」




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