掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
カバンを持ち、日誌を片手に図書館棟を出ようとして、入口付近にあるポスターを見ている淳之介に気づいた。
「お待たせ。
……そのポスター、今日届いたの」
「そう…」
「招待券があるのよ?
もし興味があるなら……」
「……いや、俺は別に……。
ああ、環が一緒に行ってくれるなら行こうかな」
「え!
……だめよ。生徒に配ってるのに、一緒に行ったらなんて言われるか……」
単なる同僚だったとしても、生徒の好奇心をくすぐるに決まってる。
「俺は別にいいけど?」
「もう! 淳くんは気にしないのかもしれないけど、教師って目立つのよ?
図書館棟にいるとどの学部の生徒からも知られているの。だから…」
「わかった、わかった。
冗談だよ。
…俺は別に星に興味は無いし」
「……」
「行こう」
『俺は別に星に興味は無いし』
そうね。淳之介は星に興味が無い。
興味があるのは……
「お待たせ。
……そのポスター、今日届いたの」
「そう…」
「招待券があるのよ?
もし興味があるなら……」
「……いや、俺は別に……。
ああ、環が一緒に行ってくれるなら行こうかな」
「え!
……だめよ。生徒に配ってるのに、一緒に行ったらなんて言われるか……」
単なる同僚だったとしても、生徒の好奇心をくすぐるに決まってる。
「俺は別にいいけど?」
「もう! 淳くんは気にしないのかもしれないけど、教師って目立つのよ?
図書館棟にいるとどの学部の生徒からも知られているの。だから…」
「わかった、わかった。
冗談だよ。
…俺は別に星に興味は無いし」
「……」
「行こう」
『俺は別に星に興味は無いし』
そうね。淳之介は星に興味が無い。
興味があるのは……