掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「あの、大丈夫だと思う。
……多分、後2、3日で来ると思うから」

「そ、そうなのか?」

「うん」

それから私たちは沈黙してしまった。

どうやら二人して、大人の階段を上ってしまったようだ。

「……ふふっ」

「え」

「ふふふっ」

「おい…」

なんだか笑えてきた。
拓郎以上にいつも一緒にいた淳之介と、こんなことになるなんて。

しかも、二人とも本当に不慣れで。

愛を語り合うような関係じゃないにしても、この生々しい話って……。

「反省会みたい」

「ブッ…」

ほら、淳之介も吹き出した。

「……ククッ……確かに」

良かった……。
やっぱり私たちは私たちだ。
二人で笑い合えたことにホッとした。
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