掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
二人で大人の階段を上った私たちは、その後も淳之介の部屋で大人の時間を過ごすことが増えた。

淳之介は私を好きだと言って抱く。

その気持ちを疑う訳ではないけど、やっぱり責任を取ろうとしてくれているのだろうと思う。

その度に思うのだ。

拓郎は帰ってこなくなって、美由紀は結婚してしまった。
じゃあ私たちは?

気づけばもう、4年半の月日が経とうとしている。

あの、初めて淳之介に抱かれた日、私はどん底だったはずなのに、とても幸せだった。

淳之介とカラダを重ねたことで、とても幸せだと思ったのだ。

そう。
もうあの時から私の心は淳之介にある。

始まりがどうであれ、この4年半、私は淳之介を愛してきた。

もし淳之介が、やはり美由紀を……と言うなら、もちろんその想いを優先してもらうつもりだった。でも結局そうはならずに今に至る。

淳之介は何を考えているの?
私の事、まだ責任だけなのだろうか。

それとも……。






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