掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
そして私は、可愛い服を見つけては、せっせと鈴に貢いでいるのだ。

今着ているロンパースも、もちろん私が選んだもの。

白地に薄紫の花模様がとっても可愛かったから、即買いだった。
可愛いもの好きの姉も、とっても気に入ってくれている。

「あーん! 京くん、もっといっぱい出張してくれたらいいのに〜」

そうしたらもっと鈴に頻繁に会えるではないか。

「環、それはないでしょう。
京くんだって愛娘に会えなくて寂しい思いをしてるんだから」

母が義兄の意見を代弁するかのように言う。

「だぁ…」

「り〜ん〜。たまちゃんのとこにおいで〜」

鈴には『たまちゃん』と呼ばせることに決めている。

叔母さんはちょっとまだ早いよね、ということで、たまちゃんなのだ。

首もしっかりしている今は、とっても抱っこがしやすい。

「可愛いぃぃ〜〜」

しばらく抱っこしていたのだが、鈴がぐずり出した。
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