掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「あ」

部屋に入るなり襲われた。
それも、いつもとはなんだか違う様子だった。
……焦り? そうだ。あれは焦りだったんだ。

それに、終わった後のあのタイミングで拓郎の話なんて、今までなら考えられない……。

「……心当たり、あるのね?」

「たぶん…」

私、淳之介を不安にさせてた?

「拓郎がいつ帰ってくるのかわからないけど、環は今一番大切だと思っている人のことをもっと考えてあげなきゃね。
不安にさせちゃだめよ?」

「……うん。
お姉ちゃん、ありがとう!」




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