掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
体調不良
週明け、例年より遅めの梅雨明け宣言が出た。
もう数日前から猛暑日だけど、照りつける太陽が、本格的な夏の始まりを感じさせた。
今週は中学2年生がキャンプに出かける。
淳之介も明後日から引率の予定だ。
熱中症にならなければいいけど…
そう思いながら、私はいつも通り空調の調った図書館棟で『環先生が選ぶ夏休みのオススメ図書』というプリントを手作りしていた。
表面は課題図書を。裏面は思いっきり自分の好みでセレクトした本と、そのイラストをちょこっと描き添えて。
読みたくなるようなフレーズももちろん書き入れる。
本当はカラーにしたいんだけどな〜
イラストを描くのが好きな私は、とっても楽しみながらこの作業に没頭していた。
「環先生? 熱心なのはいいけど、もうお昼よ?」
「あ、はい! 大西先生、今日は…」
顔を上げ、立ち上がろうしてクラっとした。
あれ? また?
と思ったところまでは覚えているが、私は突然その場で崩れ落ちてしまったのだ。
「ちょっと !! 環先生っ…… !! 」
高等部の司書教諭である大西先生が駆け寄ってこられたのがわかる。
でも私は目を開けたくても開けることが出来ない。
私の体、一体どうなっちゃったの?
もう数日前から猛暑日だけど、照りつける太陽が、本格的な夏の始まりを感じさせた。
今週は中学2年生がキャンプに出かける。
淳之介も明後日から引率の予定だ。
熱中症にならなければいいけど…
そう思いながら、私はいつも通り空調の調った図書館棟で『環先生が選ぶ夏休みのオススメ図書』というプリントを手作りしていた。
表面は課題図書を。裏面は思いっきり自分の好みでセレクトした本と、そのイラストをちょこっと描き添えて。
読みたくなるようなフレーズももちろん書き入れる。
本当はカラーにしたいんだけどな〜
イラストを描くのが好きな私は、とっても楽しみながらこの作業に没頭していた。
「環先生? 熱心なのはいいけど、もうお昼よ?」
「あ、はい! 大西先生、今日は…」
顔を上げ、立ち上がろうしてクラっとした。
あれ? また?
と思ったところまでは覚えているが、私は突然その場で崩れ落ちてしまったのだ。
「ちょっと !! 環先生っ…… !! 」
高等部の司書教諭である大西先生が駆け寄ってこられたのがわかる。
でも私は目を開けたくても開けることが出来ない。
私の体、一体どうなっちゃったの?