掴んだその手を離さないで！ 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜

そして今、自宅に戻って冷静になってみる。

赤ちゃんは嬉しい。
鈴を見ていて、いつも早く自分の子供が欲しいと思っていた。

でも自分が結婚もしていないのに妊娠するなんて考えてもみなかった。

それに、淳之介は本当に喜んでくれるのだろうか。きっとまた、責任を感じるんじゃないだろうか……とも思うのだ。

やっぱり……

赤ちゃんのことを告げる前に、話し合わないと！

曖昧に続けてきた今の関係には終止符を打つべきだ。

ちゃんと、私の気持ちを伝えよう。




そう決心したものの、体調はどんどん悪くなっていった。

特に朝。
眠くて眠くて、朝起きるのがギリギリの日が続いた。
姉からよく聞いていたから、これは妊娠のせいなのだろう。

幸いなことに、吐き気は今のところあまりない。

でもこのままでは、母にバレるのも時間の問題だ。